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形容詞【adjective】の比較級【comparative】 と 最上級【superlative】 はみんな習いますよね。

形容詞で、より~だ、という時は、-er、
最も~だ、という時は、-est

I'm taller than my wife.
I'm the tallest in my family.

ただ、ちょっと長い形容詞の時は、er/estじゃなくて、

more ~
most ~

She's more beautiful than my wife.(誰?笑)
She's the most beautiful in the world.

文法的【grammar】に言えば、なんかキマリがあったはずですが、とりあえず

短い形容詞はer/est
長い形容詞は more / most

と覚えておけばまぁ間違えない。

さらに、最上級にはtheを付けなさい、とか、heavy の比較級は heavyer じゃなくて、heavier だ、とか、もはや、いかに受験者を振り落とすか、引っ掛けるか、という受験英語産業には欠かせないお約束アイテムとなっている「決まり事」です。



でもさー、

fun : 楽しい

という形容詞の時、ネイティブはみんな、

funner / funnest とは言わずに、 more fun / most fun って言いませんか!?

おかしいだろ~!原則はどこ行った~?!

と、まぁ、こんな(英語でコミュニケーションを取れることが第一の目的だとすれば)些末な文法に気を取られてしまう私は根っからの日本の英語教育を受けてきた権化みたいなもんだと自虐してしまうわけですが、


でもやっぱり気になる。。。


ということで、今の職場にいる、mother tongue がSpanishで、Englishと日本語が同じくらいできる(ほぼ日本語はネイティブレベル=英語もネイティブレベル)、両親共沖縄出身だが沖縄には行ったことがなくて、旦那も同じくSpanishを母国語とする日系人、という純日本人の女性(I先生)に聞いてみました。

なんでよ!?

と。

すると、彼女は、「考えてみたこともなかった。。。」といいつつ、

「うん、確かに、funner/funnestは一般的ではないし、more fun/most funが普通だと思う、でも、子供とかがふざけてわざと、funner/funnest って使うことはあるかも。」

とのことでした。


うーん、なんかますます気になるじゃないか、ということで、我々の”fun”を突き詰める調査が始まったのでした。


とりあえずググってみるか、ということで、それらしき検索ワードを入れて調べてみると、こんな掲示板のやりとりが出てきました、


 

 

Although some people may use funner as the comparative of fun, I don't think funner is common or standard.

「たまに
funner使う人もいるけど、一般的だとは思わないなぁ。」

 


Both comparative forms probably should be avoided in formal situations.  They are not yet securely part of the language.

「どっちも正式な場では使わない方がいいと思うよ。どちらもまだ正式な英語として確立してないから。」

 


The use of "funner" and "funnest" are used only when the speaker intends to be funny.  These are words to use when you are joking.  They are words that make for a funner conversation.

「er、estを使うときは、話し手があえておもしろおかしく言うときだけじゃないかな。ジョークとかの時に。」



As noted, it's non-standard. If you want to speak or write standard English, you'd need to rephrase it as something like 'more amusing' or 'more enjoyable'.
  

「標準英語じゃないです。正式な英語として使うときは、amusingとかenjoyableとか、他の単語に置き換えてください。」



うーん、これを読むと、I先生の言うとおり、おもしろおかしく言うときはあえてer/estを使う、ってことがあるみたいだ、ということはわかる。

でも、気になるのが、「正式な英語じゃないよ!」という言葉。


なんだよ、正式な英語じゃないってー??とますます謎は深まるばかり。


と、そのとき、I先生が見つけてくれました。

http://www.worldwidewords.org/qa/qa-fun1.htm
(長いのでLinkで。。。)

どうやら、「インターネット
子供相談室」みたいなサイトらしい。(質問者が子供かどうかは定かではないが。)

冒頭で、回答のMichael先生が、"Interesting question."と質問者を褒めています。

そして、Michael先生は、やさしく解説します。


 
たとえば、television (テレビ)という単語があるでしょう?これは明らかに名詞【noun】だよね。

The television is on. (テレビがついている。)

だけど、他にも

The television show has finished.

の時の television はどう?

「テレビショーが」、と、showを形容する形容詞的な意味で使われてるでしょ?

funも同じで、元々が名詞だったんだよ。だから、形容詞の用法が当てはまらないんだ。



と、いきなり納得させられる回答をしてくれる。

そしてさらにMichael先生は、funが長い間、形容詞的に使われてきた歴史を紐解く例として、Tom Sawyerに話しかけるHuckleberry Finnのセリフを引用する。



1876年にMark TwainはHuckleberry Finnにこう言わせている。

“Tom - honest injun, now - is it fun or earnest?”

ここで、funは、形容詞であるearnestとペアで使われているから、形容詞として使われているように見えます。




Michael先生は言語学者?なのだろうか?さすがに造詣が深い。

そして、さらに続ける。



他にも、fun は、通常は名詞とはつながらない動詞 seem や、 remain と一緒にも使うことができる。

例えば、 This seems fun. のように。



ここまで説明してもらえば十分である。

はい、Michael先生、わかりました、ありがとうございます。


今となっては、funをみんな形容詞っぽく使ってるんだけど、元々が形容詞じゃないから、形容詞のルールには縛られないのだー。


ってことらしい。


そして、最後に、こう述べる


What we’re seeing here is language evolution in action.


言語の進化はまさしく、今ここでも進んでるんだよ、と。



このMichael先生の言葉通り、確かに、元々固有名詞だった、 google とか、 photoshop という単語も、今やそれぞれ、「Web検索をする」という動詞、「画像をレタッチする」という動詞で使われるようになっているわけです。

I googled ...っていう文なんて、「文法」として考えたら、固有名詞のGoogle の一文字目の G を小文字の g にして、さらにedを付けて過去形にしちゃえ!というめちゃくちゃなことをやっているわけです。
(Kenを動詞にして、さらに過去形にして、kennedにしちゃう、みたいなもんです。)


これらを考えれば、なんで fun は 短い形容詞なのに funner/funnest って言わないんだ!?と目くじら立てること自体、意味がないことのように思えてきます。


元々、誰も文法なんて気にしてしゃべっているネイティブはいない。

しゃべられてる言葉を分析してみたら、ある一定の法則があって、それを体系的に整理したものを「文法」と呼んでいるんでしょう。

そうすると、まずはgrammarから入る日本の英語教育、やっぱりなんかおかしいよね??と思わずにはいられません。
I have a pen.
This is a pen.
って。笑


だって僕たち日本人だって、

「あ、これの動詞はカ行変格活用動詞だからこれじゃ間違えだ。」とか、「サ行変格活用動詞だからこう言わないと。」、なんて考えながらしゃべってる人、いないですもんね。
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